始まりは、憂鬱に
そこに降り立った時は、太陽が天上にきらめいていた。
青々とした海原は、より一層輝いていた。
小山のような大きな岩には、勢い良く波がぶつかり、盛んにしぶきを上げていた。
生まれたばかりの赤ん坊が、火のついた勢いで泣き出しているかのように、その飛沫が降りかかる。
冒険は、この荒々しい海岸より始まる。



これからの旅の生活について考えながら、近くの小汚いベンチに腰を下ろした。
とりあえず、世界を巡るためにはもっと強くならないといけない。
そしてお金ももっと沢山必要だ。
なんだか、やらないといけないことが多いな。
面倒だ。
いっそのこと、全て捨ててしまおうか。

ぼんやりと、ただ椅子の上に座っていたが、やがて座るのにも疲れたのか、椅子の上に寝転びだした。
さんさんと降り注ぐ日の光。
穏やかだけど、どこか厳しい響きのする波の寄せる音。
まどろみの中で、全てはたゆたっている……




思わずそのまま寝てしまいそうになる直前に、必死で目を覚ました、
あぶない、つい何もせず寝るところだった。
とりあえずの目標といっては何だが、まあ適当に世界を周遊していくことな感じで、ゆるく行くことにしよう。

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