紫煙、禁煙
どこもかしこも、最近は禁煙が大流行である。
やれ新幹線では全席禁煙だの、
やれ駅構内全て禁煙だの、
建物内全てが禁煙だの、
喫煙者はまるで人以下の取り扱いをするような感じだ。

追い討ちをかけるかのようなタバコ増税。
今は標準的なタバコの値段は300円だが、昔は200円位だったような気がする。
さらに今では自動販売機でタバコを購入するには、IDカードが必要だとか。
この様な規制の流れを見ていると、遠くない未来ではタバコを買うのに申請書を役所に書いて送って、二週間待ってようやく手に入る、などのような手続きが将来出てくるかもしれないなと、ふと思った。




私はタバコは大好きだった。
毎朝私は、寝起きにボーっとした頭でタバコをよく吸っていた。
朝日に揺らめくまどろみの中、灰色の紫煙の中に佇みながら、憂鬱な社会生活に嘆息する。
そうやって燻らすタバコは、何物にも変えがたい至高の一時であった。
ある時は食事の後、ある時はトイレの後、ある時は仕事が一段楽したとき、
それは私の生活にメリハリを与え、そして刺激を与えてくれた。
タバコをやめる?
禁煙?
タバコ増税?
はっ!そんなの糞くらえだ!
健康に悪いだと?
知ってるさ、でもタバコで直接死なないしな!
と思っていた。




しかし、最近は改心をしてタバコをやめた。
正確には今年の1月9日から辞めたというのが正しいだろう。
禁煙生活2ヶ月目であり、どうやら禁煙成功のような感じだ。
実際、ココまで来るのに様々なドラマがあったものだが、まあそれは秘密のお話である。
しかし、たまに外でタバコの香りが漂ってきたとき、とても魅力的に感じるので完全にタバコの影響下から脱していないと言えるだろう。
漂ってくるタバコの香りに、顔をしかめるほどの嫌悪感を抱ければ、それが私の完全禁煙達成なのだろう。




タバコをやめて良かったことは一体なんだろう?と私は思った。
うーん、タバコ代が浮いたことだろうか。
そう言えば一つ、タバコをやめて、
「顔色良くなったね」
と言われた。
一体、私の顔色はどんな色だったんだろう……


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