運命の出会い
炎で焼け落ちる寸前の砦の中に、そいつは居た。
苔の色をして厳つい顔つき、ごつごつした鎧、赤黒く光っている巨大な斧。
オークウォーリアーだ。
その砦の中には、私達二人しか居なかった。
まるで付き合い始めた恋人達が、待ち合わせ場所で会ったかのごとく、私達は熱い視線を交わした。
そして、私達は戦った、それがあらかじめ定められた運命のごとく。

オークウォーリアーの重い一撃が私を打ちのめす。
私のHPはもはや半分も残っていない。
私は*1「Holy Light」を詠唱するため、*2「Hammer of Justice」を奴にぶちかます。
すると、オークウォーリアーは*3「PVPtrinket」を使用し、私の放った「stun」を素早く解除する。
「Holy Light」を「stun」の間に詠唱できなかったため、*4「Divine Shield」を使用して「Holy Light」を詠唱を開始する。
すると奴は包帯を巻き始め、HPも90%まで回復した。
また一からやり直しだ…、いや「Divine Shield」を使った分私が不利である。

二分ほど、互いのHPの削り合いが続き、私のほうが有利に立ったかに見えたその時!
奴は「POTION」を使用し、やつのHPは60%まで回復する。
このとき私のHPは30%を切っており、私はPOTIONを使用するきっかけを失い、敗れ去った。

初めから不利とわかっていた。
このときの私の頭の中は集団戦の真っ只中であり、このような砦の中でのduelを想定していなかった。
しかし、それはオークウォーリアーも同じ状況ではあったに違いない。
結果的には私が弱かったから負けたのだ。
相手になったオークウォーリアーは「PALと戦うの面倒だから逃げる」といった行動をとらず、正面から戦ってくれて、
そして私もそれに応じて戦った。

そして、そのオークウォーリアーは私を倒した後、おじぎをして去っていった。
「うん、いい戦いだったね」
私は言葉がもし通じるのならば、そう言っただろう。




*1「Holy Light」
PALがPALたる所以のSPELLである。
対象の体力を1200〜1400(talentによりもっと上げることが可能)回復させる。
PVPにおいて、PALの体力が残り僅かな時にこのSPELLがうまく成功すると、相手に与える精神的ダメージは大きいであろう。詠唱は、妨害されないよう細心の注意が必要である。
PVEにおいては、まあ補助的な回復魔法と言った所であろうか…。ピンチのときしか使わないのは、回復量に対するmana効率が非常に悪いためである。

*2「Hammer of Justice」
PALに唯一ある、相手を一定時間行動不能にするskillである。
6秒の間、あいてにstun(麻痺効果)を与える。ただし、1分のクールダウンを要する。
このスキルは非常に便利で、duelにおいては相手を行動不能にさせた後の「Holy Light」が非常に有効である。そして一分ごとにこのスキルを使用することが可能となるため、戦う時間が長いほど、PALにとっては有利な状況へとなっていくのだ。もちろん運がよければの話だが…
集団戦においては、相手をしばらく動かなくするため。みんなでボコボコに殴らせたりすることも可能だ。突っ込んできた敵に対して使用するのが良い。
PVEにおいては、敵の逃走防止としての使用がメインとなるであろう。

*3「PVPtrinket」
stunやfear、polyを解除してくれるtrinketだ。名称は忘れた…
1分のクールダウンが必要である。PVPの際は必須アイテムだ。

*4「Divine Shield」
PALがPALたる所以のSPELLである。
12秒間無敵となる。クールダウンは5分だ。
この間にヒールしたり出来るが、PVPにおいては大抵、無敵中に包帯を使われる…。もちろんそれは邪魔しなければならない。

新世界
その町は、とても賑やかだった。
そこかしこであたり構わずDUELする外人たち。
時折Barrenに侵攻してくるAlly達。
Hordeの領地なのに、「Gankされる!」と、慌てふためく新人プレイヤー達。
ジェネラルチャットでオーストラリア人を馬鹿にするアメリカ人。
互いの存在を確認しあう中国系の人達。
私が始めて入ったPvPサーバーは余りにもカオスな雰囲気が漂っていた。

そのサーバーは「Frostmourne」といい、ゲーム内の時間がオーストラリアと同じになっている。そしてそこにはオーストラリア近辺からのプレイヤーが集まっているようだ。

私は今、Skywallを拠点としているが、このサーバーは私がメインで活動する時間帯は外人がかなり少なく、閑散としていた。
しかし、このFrostmourneは様子がかなり違う。
何処に行っても、人が居る。そんな状況であった。
クエストのクリアに必要なnamedの敵もほとんど狩り尽くされている状態であった。
この調子だと、中立地帯に行ったらどうなることだろう…

しかし、外人とmobの取り合いは今までのところ一回しかなかった。
というのも、私がnamedが沸く場所に来ると、無言inviteしてきて、
「一緒にやろうぜ!」
と、気楽にグループに加えてくれるケースが非常に多かったからだ。
やっぱり外人はなんかオープンなんだな、そういった印象を受けた。

風呂


まるで今から祭りが始まるかと思うくらい、人が多い。
Lagも結構あるが、これはこれで賑やかだった。
Copyright © そよかぜ航海記. all rights reserved.
Design by Pixel映画山脈
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ カウンター